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「不遇の王子と聖獣の寵愛」貫井ひつじ先生

商業BL小説

《属性》封印された白銀の聖獣甘やかし溺愛攻め×冷遇されながらも強がり抗う努力家受け
《設定・世界観等》第一王子でありながら冷遇されてきた受けが、攻めに愛され一緒に新しい生き方を手に入れる救済BL。

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あらすじ

第一王子でありながら家族からも冷遇されてきたフィンリィにとって、心を許せるのはカイと名付けた白銀の獣だけであった。だがある時、聖獣が治める平和な土地を先祖が侵略し、力を奪い取ったことを知る。美丈夫へと姿を変えたカイこそ、かつて先祖に封印された聖獣であり、突出した陽の気を持つフィンリィは知らず封印を解いていたのだ。償いのためにも力を取り戻す手伝いをするフィンリィに対し、カイは「――離れたら、俺が生きていけない」とフィンリィを甘やかし…?

おすすめポイント

作品テーマ読了カロリー救済度
救済・溺愛・成長★★★☆☆ (3/5)★★★★★ (4/5)
不憫受けということで最初はかなり可哀想な環境に置かれている受けですが、早い段階で攻めの溺愛モードが始まるので悲壮感はなし。
必死に強くあろうとする姿が健気で、攻めが愛してしまう気持ちに共感できること間違いなし♡
受けがどうして不遇な扱いを受けているのか等世界観が作りこまれていて、設定にブレがないのですぐにのめり込んでしまいます!
攻めの聖獣以外にもモフモフ可愛い要素もあって、展開のテンポ感も良いので、あっという間に楽しく読めてしまいます♪
不憫受け作品といえば気になるのが、悪役側がちゃんと成敗されるのかという点。
今作は納得のしっかりスカッと展開で、受けと攻めの今後の幸せが約束されたハッピーエンドでした!
きっとこれからはこの楽園で末永く攻めと幸せに暮らしていくことでしょう♡

感想※以下ネタバレあり

貫井ひつじ先生といえば『狼殿下と身代わりの黒猫恋妻』のシリーズが大変人気で私自身も大好き!でして、やはり不憫受けが愛され幸せになっていくストーリーがお得意な先生という印象。

救済ストーリーといえば、”不憫な子をヒーローが助けて幸せに”が鉄板かと思いますが、今作は受け攻め共に助け合う、まさに”支え合い救済ストーリー”で、一緒に幸せになっていく一歩一歩が綴られています。

今作の受けは、不遇な扱いを受けても折れてしまわないプライド、必死に現状に抗い自分の尊厳を奪われまいとする姿が魅力的。

だからこそ応援する気持ちを掻き立てられ、攻めの庇護欲にも共感が止まりません。

ストーリーは、攻めの封印にも関係するこの国の隠された歴史などが少しずつ紐解かれていく緩急のある展開で、細やかなファンタジー設定にも説得力があり世界観が違和感なく広がっていきます。

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また、作中で出てくる『名付け』の意味や理由が色々な場面で活きていて、受けの成長と共に変わっていくものと、最初から最後まで大切なものとして描かれている『名前』の対比が素晴らしかったです。

自分だけが鳴らす相手の音、というなんとも運命的な出会いから始まった二人の物語が、同じように呼び合う音で締めくくられているのがとても好きでした。

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今作は1巻完結ものですが、悪役の結末から二人のこれからまで全て美しく結ばれているので、物足りなさは一切なく満足度の高い読了感。

互いに大きな愛で支え合い大切にしあっている唯一無二の相手同士、もうこれからはずっとその楽園で幸せでいてね…と温かな気持ちになれるハッピーエンドです。

作りこまれたファンタジー世界で文句なしの溺愛救済BLを読みたい!な方におすすめしたい、神話に出てくる幻の大陸のお伽噺でした。

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