《属性》人生を懸けて受けを守り続ける一途攻め×心を殺された不遇な神子受け
《設定・世界観等》流罪になった受けが送られた孤島の監獄は優秀な人材の宝庫…いっそみんなで力を合わせ、安心して暮らせる国を作ることに?!
あらすじ
流血の神子と呼ばれ、自身の血で他者を癒す力を持つアスターは、母親を人質に取られ、戦場で力を奮い続けてきた。しかし、その母がすでに亡くなっていることを知ったアスターは、悲しみから神子の権能を失い、さらに王に逆らった罪で孤島の監獄に収監されてしまう。監獄は優秀な人材の宝庫であり、アスターは囚人を統率する仮面の男エルと出会う。エルはアスターに王への反逆と安心して暮らせる国を作ることを約束し、「それまでは俺が君の安心になる」と誓う。だがその最中、看守の凶刃からアスターを庇ったエルが負傷し!?
おすすめポイント
| 作品テーマ | 読了カロリー | 世界観密度 |
|---|---|---|
| 成長・一途・建国 | ★★★★★ (5/5) | ★★★★★ (5/5) |
| 不遇な受けが攻めとの出会いで成長、という物語の背骨は王道ではありますが、その他の独自の設定や人物背景が凝らされていて個性を感じる作品です♫ 建国ってどういうこと?!という流れが思っていたより軽快なのも笑えました! | 世界観がしっかりとしているため、物語にあっという間に引き込まれ、満足感の高い読み応えある読了感。 物語に厚みを持たせてくれる脇役が沢山出てくるので、最後まで飽きがきません。悪役を華麗にやり込めるスッキリ感もあり! | 国の状況から主人公だけではなく脇役たちそれぞれの個性まで、多彩な設定が盛り込まれつつも散らかることなく活きています。 まるで建国記のような締めくくりがとても美しく、実在する歴史のように思わせる素晴らしい作品でした。 |
感想※以下ネタバレあり
自身の血で他者を癒す力を持つことから戦場で酷使され、心を殺されたまま生きてきた受けが、攻めとの出会いで少しずつ心を育み人生を取り戻すこちらの作品。
ですが、不憫受けモノかと言われると全然違っていて、全て読んだ後には、どちらかというと不憫なのは攻めの方かも…?と感じました。
そういった作りこまれた設定や緩急のある展開、多彩なキャラクターが魅力的な作品です。
プロローグから既に2人の出会いを匂わせる描写がありますが、作品を最後まで読むとそういう事か!と繋がる分かりやすく楽しめる伏線で、物語開始から既にワクワクしてしまいますね。
そして受けのかなり過酷な環境からあっという間に流罪に…王があまりにも典型的な愚王でもはや笑ってしまう展開。
本当に分かりやすくダークサイドで、絶対に勧善懲悪のストーリーを確信してしまう愚王っぷりです。
過酷な環境の受けではありますが、幼い頃からそうであったからなのか感情に疎く、受け本人にはそこまでの悲壮感はありません。(状況はかなり悲惨ですが…)
むしろ雛鳥のように新しい環境でのびのびと生き直していく姿が愛おしく、応援しながら楽しく読み進めることができました。
ラブ展開も終始受け攻めが一途で当て馬もなし、ハッピーエンドを約束された安心物語で、光の腐女子大歓喜間違いなし!
攻めが最初から受けを溺愛しているところも見た目とのギャップが可愛く、最後にはその一途さの理由も明かされるので、納得の相思相愛カップルです。
また、魅力的な脇役達のおかげで物語に説得力と強弱があり、全く飽きのこないストーリーであっという間に読んでしまいました。
みんなが受けと攻めを大切にしているので、エピソードの度にほっこり幸せな気持ちになれます。
ちなみに環境故にえちちな知識も勿論乏しい受けなので、攻めからの甘やかしえっちか?と思いきやまさかの攻めも…???
二人で確かめ合うような丁寧で可愛いえっちシーンがたまりません。
そして翌朝のエピソードが個人的にはめちゃくちゃ好き!二人を支える脇役たちの魅力が引き立つ笑っちゃうひとコマでした笑
締めくくりはさながら建国記のようで、美しい余韻が素晴らしいです。
この国の歴史をもっともっと読みたいようで、でもこの想像の余白があるのが良いような…なんとも贅沢な読後感の溺愛建国BL作品でした♪








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