《属性》誠実なのに不器用すぎる年下騎士攻め×無自覚高嶺の花な健気受け
《設定・世界観等》オメガの地位が著しく低く、まともに生きることも難しい世界観。オメガの地位向上が一つのキーワード。
おすすめポイント
| メインテーマ | 読了カロリー | 切ない度 |
|---|---|---|
| すれ違い・オメガの地位・年の差 | ★★★★★ (5/5) | ★★★★★ (5/5) |
| すれ違いにすれ違いを重ねた両片想い夫夫が、王家を渦巻く陰謀に巻き込まれながら、じわじわと想いを通じ合わせていきます。 オメガの地位の低さや年の差が二人の関係の始まりに大きく効いていて、なぜこんな関係に?という点にも説得力がありました。 | オメガの地位を向上させるきっかけとなった歴史の一節を描く、伝記思わせるような読み応えのある上下巻もの。 作りこまれた設定や重なっていく陰謀、切ないすれ違いや、物語に重要な意味を持たせる脇役達など、深みのあるストーリー展開に唸る作品です。 | 言葉足らずで不器用な攻めと、自己肯定感が低く健気な受けの、切なじれったい今作。愛しているからこそ本当の気持ちを伝えるのが怖い、相手の気持ちを確かめるのが怖い、そんな恋心の弱さが丁寧に描かれています。また、主人公二人以外にも切ないカップルが出てくるので、ぜひ注目して欲しいです! |
あらすじ
Ωの地位が著しく低い王国シュテルンリヒトでαの夫と番い、ひっそり暮らすΩのユーリス。彼はある日、王太子の婚約者となった平民出身Ωの教育係に任命される。しかもユーリスと共に、不仲を噂される夫のギルベルトも騎士として仕えることに。結婚以来、笑顔一つ見せないけれど番にどこまでも誠実でいてくれるギルベルト。だが子までなした今も彼の心がわからず、ユーリスは不安に感じていた。しかし、共に仕える日々の中で彼の優しさに触れユーリスは少しずつ夫からの情を感じ始める。そんな二人はやがて、王家を渦巻く陰謀に巻き込まれて――
感想※以下ネタバレあり
物語は、既に結婚も済ませ番にもなり子供までいる、一見とても幸せな状況から始まります。
ただ、何もかも上手くいっているはずの状況なのに、驚く程にすれ違い互いの気持ちが全く見えていません。
なぜこんな状況なのかって、攻めが言葉足らずすぎるんですよ!!!
確かに受けも臆病すぎる部分がかなり大きいのですが、オメガの地位がかなり低いこの世界観なら仕方ないのかなと思ってしまいます。
そんな状況でも健気に攻めのことを想い続けている受け、いじらしすぎる。あまりにも愛おしい。
一方、受けを自分のものにするためには手段を選ばないくせに、そこまで必死に外堀埋めまくっておいて、手に入れた瞬間罪悪感で身動き取れなくなっちゃう攻め、不器用すぎるよ…
あなたに出来ることは受けに素直に愛を囁くことだけだよ!!!!!!と何度もどかしく切なくなったことか。
最初からちゃんと伝えていたら、こんなに受けが色々な悲しみをかかえなくて済んだのに…
でも、ここが年下攻め故の至らなさというか、余裕の無さというか、それも含めて攻めの可愛いところなんですよね。
ストーリーの所々でしっかりと、照れていたり戸惑っていたりする攻めが描かれていて、攻めの必死さがうかがえるのも今作の魅力だと思います。
年下攻めの必死すぎて上手くいかないところ、受けにだけ全然格好つけられないところ、それが何故か受けには全然バレていないからこそすれ違っていて、何とももどかしい…
ただ、不慣れで全然上手く立ち回れないけれど、絶対に余所見なんてしない一途すぎる必死な攻めなので、もどかしさの中に年下攻めの魅力が満点に感じられて素晴らしいです。
また、年齢差故の攻めの苦労もちゃんと描かれていて、その間の攻めの焦りや頑張りを思うと、さらに応援したい気持ちが掻き立てられます。
最後はちゃんと思いを通じ合わせて幸せな番になりますが、その時の攻めの年下感は、なんとも言葉にできない魅力がありました。
好きな人にはいつでも余裕に見られていたい男心と、なりふり構っていられないくらいの必死な愛がめちゃくちゃ感じられます。いじらしい。
そして今作で一番萌えたエピソードが、この作品での”騎士がオメガと番になる覚悟と意味”を受けに伝えるシーン。
溺愛攻め真骨頂で最高すぎました!!!これぞ溺愛攻めの魅力ですよ!!!
一巻はどちらかと言うと受け目線、二巻は攻め目線でまとめられている作品で、同じ場面をそれぞれの目線で見られるのも良かったです♡
作品の結びは歴史語りになっていて、まるでどこかの国の改革的歴史の一節を読んでいたかのような、じんわりと良い意味で後味残る終着が素晴らしく大満足間違いなし!
苦しいくらいの切なさやすれ違い、からの甘々溺愛!が好きな方にぜひオススメしたい、執着系溺愛作品です♡



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